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俺の恋人、高橋 誠也 が事故にあったと聞いたのは数分前の事。
誠也の中学生の妹、桜乃ちゃんからの電話だった。
「もしもし。」
その声は震えていて、何があったのか聞く前に緊急事態なのだと感じていた。
「桜乃ちゃん?どうしたの、何かあった?」
「お兄ちゃんが、バイクで…今病院に…。」
「…え?」
俺の頭は真っ白になった。
俺はすぐに誠也の運ばれたと言う病院へ向かった。
「桜乃ちゃん!!」
青白い顔で病気の椅子に座る桜乃ちゃんに駆け寄る。
「なおちゃん…お兄ちゃんが…。」
涙をいっぱいに溜めたひとみで俺に抱きつく。
「大丈夫…誠也は絶対、助かるから。」
桜乃ちゃんに心配をさせてはいけない。
俺がしっかりしなければいけない。
俺は出そうな涙を必死に堪え、桜乃ちゃんの背中を撫でた。
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