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幸せな時間
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民宿へと帰ってくると、芦屋くんのお母さんが心配したようにぼくを抱きしめ、つばきも泊めてくれると優しい対応をしてくれた。
ぼくは今日食べた夜ご飯のメニュー、つばきの一番好きな食べ物オムライスを作った。
つばきは「お腹空いてたんだ」と口一杯にオムライスを頬張っている。
その姿がリスみたいで可愛くて、笑みが溢れる。
あの時も、つばきの家で一緒に住んでいたときも、つばきがぼくが作ったご飯を嬉しそうに笑顔で食べている姿を見るのが好きだった。
あっという間に完食したつばきは、ニコニコと笑顔でごちそうさまでしたと手を合わせ、食器の片付けを始める。
ぼくは慌ててその背中を追いかける。
「やっぱりミケが作るもの全部美味しいな」
つばきがスポンジを手に取り、洗い物を始めながらぼそっと呟く。
その言葉が嬉しくて、ぼくは思わずつばきに抱きついた。
「──うわっ」
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