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噛み合わない気持ち
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眠れなかった。
結局起きたままソファで一晩過ごした。
今日は休みでよかった。
目は濡れタオルで冷やしたから、腫れてない。
セフレになったぐらいで泣いてたら、鬱陶しいと思われる
ネットで検索したところ、セフレとは、
さばさばした人柄でないとダメらしい。
快楽だけの関係だから、ヤることヤったら、サッと
帰る。
だから僕も、白鷺さんに御礼を言ったらさっさと帰ろう。
服も着替えて、荷物の準備をする。
用意が終わった頃に、
「あ、ここに居たのか、おはよ大和。」
あぁ、こんな挨拶だけで、僕の心は喜びに踊り狂う。
でも、ダメだ。迷惑かけちゃダメだ。
「おはようございます。昨日は泊めて頂いてありがとうございます。僕はこれで帰ります。」
心を殺して。頑張れ、僕。
「えっ?もう?朝飯食ってけよ。もうちょっと、な?」
優しい人だな、白鷺さんは。
でも、諒太さんに気付かれたら怖いからダメだ。
それにセフレのルールを破る訳にはいかない。
「・・いえ、結構です。ありがとうございました。」
そう言って荷物を持ち、玄関へ向かう。
「あ、や、大和!俺たちって、俺たちの関係って・・・」
勘違いしないように念押ししておくんだな。
分かってるよ。
僕は間違えない。
「はい、僕は白鷺さんのセフレです。
また、お会いできれば嬉しいです。」
白鷺さんは、目を見開いて驚いているようだった。
なんだろ。
あー、そうか。
僕が理解悪そうに見えたからかな。
ちゃんとセフレと理解してることに驚いてるんだな。
だから、まだ傍に置いてくださいね、白鷺さん。
僕、賢くしてるから。
ペコリと頭を下げて、部屋を後にした。
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