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決心
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今日は少し血がでてしまった。
・・いや、理由は分かってる。
もはや血が出るまでの力で刺さないと、心がスッキリしないからだ。
小さなかさぶたがいくつかできている。
まぁ、掻きむしって血が出たとでも言えばいい。
まさか鉛筆で刺したなんて誰も思わないだろう。
白鷺さんは、あの日以来僕に触れてこない。
夢じゃないけど、竜巻をあんな風に苦しめたことを軽蔑してるんだろう。
当たり前だ。
飼い主失格だ。
僕はもう一度左手首に鉛筆を刺した。
「はあっ・・・」
僕は、何なんだろう。
白鷺さんにとって・・セフレでもなくなるのかな。
でも時々家に呼んでくれる。
ただ、その頻度は少なくなってるけど。
そろそろなのかな。
そろそろ捨てられるのかな。
分かってたから大丈夫。
初めから分かってた。
大丈夫、大丈夫。
大丈夫・・・・
そう言い聞かせながら、3個目の穴を作った。
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