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神様と過ごした最期の日
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阿像と吽像が匡灯に出会う前。
彼等は神社で神様と一緒に暮らしていました。
『神様、お身体の具合はどうですか?』
白い狛犬姿の吽像が近年になって体調が悪いことを危惧していた。
「ランドウ、心配しなくても私は神だから平気だよ」
『そうなんですが。具合が悪そうなのでとても心配です。阿像も心配して居ますよ』
「その阿像はいずこ?」
『神様の体調が優れないのは参拝者さんが居ないからだと、参拝者さんを呼び込みに…』
「……獣の姿で行ってしまったと?」
『はい』
「獣の姿で行っても、見える人間なんか居ないのに…」
『神様?』
「ランドウ。アスマを呼び戻して、話がある」
『…はい!』
白い狛犬は片割れを探して、神社を探した。
『阿像、何処に居ますか?』
『吽像?』
『なにをしていたんですか?参拝者さんは』
『通る人に声掛けてるのに、全然見てくれないから、落ち込んでた』
『…阿像。神様がオレ達に話があるそうなので行きましょう』
『神様が?行く!』
阿像は元気に顔を向けた。
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