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「結界の中は、妖に少しずつ攻撃を与える効果も追加されている。あんたがくたばるのは時間の問題だ」
「た、たすけ…」
「上に、式神は要らないと報告するか?」
「も、勿論です!お助けを!」
「……良いだろう」
匡灯が手を打ち鳴らすと結界の効力は消え、訪問者の妖は地に手を付きぐったりとしていた。
「おい、早く行け」
「は、はい」
訪問者の妖は急いで匡灯の家を飛び出した。
「……」
『マサヒ様!式神になるのはワタシだよ!』
「俺は式神なんか持たない」
匡灯はそう塀から覗き込む妖達に伝えて家の中に入って行った。
━━それから、月日が経ち匡灯も幼児から少年に成長した。
「匡灯、キミの噂は聞いたよ。式神を持たないって」
「……繰威、なにしに来たんだ?」
繰威(クルイ)は匡灯の幼なじみで匡灯と同じ術者だ。
「匡灯に情報だよ」
「俺は式神を持たないぞ?」
「それでもキミは行くよ。2体の可哀相な獅子狛犬に会いにね」
「可哀相?」
匡灯は怪訝な表情を見せた。
「ふふっ。興味を持ったね」
「……」
繰威の情報で、匡灯は獅子狛犬2体の主となった。
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