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妖を結界に閉じ込める、そんなものを幼少の頃に作った匡灯の家の庭に、妖が入っていた。
「匡灯様、妖が何故かあの場で苦しそうにもがいています」
「ん?」
式神にした獅子狛犬のランドウに言われ、庭を見る匡灯は自分で作ったのを忘れていた。
「あぁ。結界だな」
「けっかい?」
「あの箇所にしか作らなかったんだったな。すっかり忘れていた」
「匡灯様、あの妖はどうなるのですか?」
「…ほっとけば、消える」
「消えちゃうの!?」
アスマが声を上げる。
「何故驚く?」
「んと、悪いアヤカシ?」
「……」
アスマの言葉に、匡灯は手を打ち鳴らした。
すると、結界の効果は消える。
「匡灯様、妖が行ってしまいました」
「あれは、俺にというよりお前達に手を下しに来た妖だろう。悪いモノだが、弱体化させたから逃がしてやった」
「悪いアヤカシだったんだ」
「悪いモノは退治する。それが俺の考えだ」
「うん!俺も匡灯様に賛成!」
「匡灯様が言うのであれば、オレも従います」
「……あぁ」
匡灯は2体と仲良くなり、少しだけ人としての部分を成長させていた。
end
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