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もう、これ以上は仕方ない、か…。
「…本当に大丈夫なんだな?」
「…大丈夫。」
ため息吐いて、立ち上がった。
鈴はほっとしたのがわかる。
家の中を見回していた兄が顔をしかめた。
「おい!」
「な、何?兄さん?」
親指で指したところに、鈴の吐いた物があった。
「ご、ごめん!兄さん!!すぐ片付けるから!」
慌てて立とうとして、よろめいて、ぽすんと俺の腕に収まった。
「仕方ないだろ。意識が朦朧としてたんだから、吐いたって…!」
思わず抗議した俺に、腕を押し退けて鈴が叫ぶ。
「止めて!大丈夫だから帰って!!」
…鈴?
鈴が睨んでる。
それから、ふらつく足で、吐いた物を片付け始めた…。
裸で傷だらけで、痛みに耐えながら必死で片付けてる少年と― それを冷たい目で見つめる兄……。
何なんだ…?
この兄弟は…?
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