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どうでもいい
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「痛っ……」
久々に受けた痛みは
思った以上にキツく身体を
苛んでいた。
淡い期待は脆くも崩れ落ち
そんな甘い考えを持った自分に落胆する。
(あ……でも良かったかな)
あの二人がいない時で。
暴れ疲れて横たわってる父と
壮絶な部屋の在り様をみて
急に可笑しくなって声を
立てて笑っていた。
何か……疲れた。
もう何もかもが
どうでもいい。
俺は二人が帰って来る前に
あの酒瓶を近所の空き地で叩き割った。
父さんが悪いんじゃない、
こんなものがあるからいけないんだ。
「こんなモノ……っ」
割れた瓶を何度も踏みつけ
粉々になるのをぼやける視界で
見届けたのち俺はその場に崩れ落ちた。
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