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め・目・眼!?
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やっぱり今日も一番か。
「おはよう」
毎日早く来ては講堂、グランド
各校舎のいたる場所を見て回って
いるようだけど、今日は一体どこを
探検してきたのやら。
「あ、石川君?
おはよう……は、早いね」
「まぁ……」
もっと早く来た人に言われても。
アレ。
いつもならちゃんと顔をみて
挨拶してくる子なのに俯いたまま
なんて珍しいな。
何気なく見遣ると四堂君が目を擦ってる。
「どうしたの?目が痛い?」
「ううん、何でもないから」
「でも……」
何もできないと分かっていても
こういう時って事の成り行きを
見守りつつウロウロしてしまうのは
何故だろう。
「――ッ」
「だ、大丈夫?」
涙を流しているのが見えて
ビックリしたけど、それ以上に
驚いたのは顔を上げたその目を
見た時だった。
「四堂君!??目、目!!」
「…………あー」
緑に見えるけど??
「目の色おかしいよ!
もしかして病気かなんかなの?」
「は?」
「いや、だって緑に変色してるんだよ!」
プッと吹き出す四堂君。
「君、意外と面白いね」
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