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アレ?
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「やっとアイツ撒いてきた。
神出鬼没で妙な所で待ち伏せしてるから
油断も隙もない」
「え?例の高校生?
まだ続いてるんだ?ストーキング」
「どこ高校?名前は?」
「知らない」
「学生証見せてもらったんだろ?」
「覚えてない」
彼の記憶力は良さは知ってる。
覚えてないというより、口すら
出したくないといった方が正確だろう。
この時はよもや兄がこの計画の
首謀者などと予想だにしていなかったから
友人に突如降りかかった災難に
同情しきりだった。
「警察に通報するとかは?」
「いいよ、面倒臭い。
相手にしなければ済むことだし
特に何かされるわけじゃない。
精々、意味不明なことを
言ってくるだけだし」
いや、だからそれがと言いかけて
少しだけ違和感を感じた。
アレ……そういえば最初の頃は
もっと嫌がってなかったっけ?
四堂君がそう判断してるなら
俺が兎や角いう必要ないか?
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