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待ってください!
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三日後、四堂から再び連絡が入った。
『どう、落ち着いた?』
「え?」
『この間、お前おかしかったから』
「俺は何時もおかしいよ」
『本当珍しいな、全くレイらしくない』
『言ってみたら?何か助言出来るかもしれない。
親友だろ?こういう時こそ頼って欲しい』
「……悩み特にない、から」
『了解。
じゃ悩みが出来たらって事で』
「うん……ゴメン」
きっと嘘だとわかっているのに、
四堂はいつだって無理強いをせず、
こうやって必ず引いてくれる。
自分が何を悩んでいるのか
何を言おうとしていたか
ハッキリしない現状の今、
それはとても有難かった。
「……!兄さん!?」
ふと視線を上にやるといつの間に
帰ってきたのか
兄さんが扉の横に立っていた。
「お、おかえ……」
「ただいま。
一応、何度も声かけたぜ?
扉開いてたし声聞こえたから、
悪い……邪魔したな」
「待っ、四堂ゴメン、明日かけ直す!」
『OK』
踵を返して部屋を出ていく兄を追う。
「俺に構わず電話続けろよ」
「兄さん、これは!」
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