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来客。
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一通り家事も終わり、ソファーで寛ごうとしていた時。
ピンポーン…
チャイムが鳴らされる。鳴かと思い、ドアを開けると、見た事が無い男の人がいた。
長身で、眼鏡を掛けていて、優しそうな印象を抱く。
「あのー…誰ですか?」
男の人は、一度不思議そうな顔をした後、納得したような顔で、もとの笑顔に戻った。
綺麗に笑う人だな。なんて事を考えていると、男の人が話し始める。
「初めまして。驚かしてしまいすみませんでした。私、葦北様の補佐役をしております、波多野 千聖、と申します。」
「葦北様…って鳴ちゃん?」
波多野さんは驚いた顔をして、くすくすと笑う。
「…いえ、鳴様のお父様です。
…鳴様が言っていた犬とは、この事だったのですね。」
「犬?」
この家犬なんていたっけ?
「あっこちらの話ですので、お気になさらずに。」
波多野さんが慌てた顔をした後優しい笑顔を浮かべながら言う。
そして、思い出したように、口を開く。
「鳴様に物を持って来るよう頼まれて、此処に来たのですが、上がっても?」
「あっどうぞ!」
今まで玄関で話をさせていたのを思い出し、慌てて上がってもらう。
波多野さんは、慣れているのかさっさと頼まれていた物を取り、また玄関に戻ってきた。
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