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お茶。
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「紅茶と珈琲どっちがいいですか?」
「珈琲でお願いします。」
波多野さんはにこっと笑う。
この短い時間の中で気付いた事は、波多野さんは優しいことと、笑顔が綺麗なことだ。
波多野さんの珈琲と、自分が飲むための紅茶を入れ、波多野さんの待つテーブルに戻る。
「これ、よかったらどうぞ。」
クッキーを出す。
「これ、理玖さんが焼いたんですか?!凄いですね…。」
「いえ!!…これくらいしか、取り柄が無いので…。
あっ。
すいません!自己紹介まだでしたね!
改めて、俺、怕 理玖と言います。よろしくお願いします。」
波多野さんにはさせといて、自分はしてなかったことが恥ずかしく顔を赤くしていると、波多野さんは大丈夫ですよ。と、また綺麗に笑った。
「私、理玖さんの事は鳴様に少しだけ聞いていたんです。どんな方かと思っていましたが、こんな素敵な方で良かったです。」
波多野さんに褒めちぎられて、頭の先からつま先まで真っ赤になるのが自分でも分かった。
「そんな!…お世辞でも嬉しいです。」
そう言うと、波多野さんはそんな事ないですよ。と、ふふっと笑った。
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