アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
出会い 3
-
三十路も越え、一人暮らしではあるが主任看護士でもある
ため、給料はそこそこだ。
不規則な勤務なので、休みの日や遅出・夜勤の日は
散歩の途中にドッグカフェに寄って、パソコンを開く。
仕事があるので十分な時間は取れないが、犬の疾患・
看護など動物の医療福祉について可能な限り勉強するよう
にしている。
しかし文献が日本語じゃないものが多いので、
それらを訳すのに時間をとられるのがネックかな。
今日も散歩のついでにゼウスと一緒にドッグカフェに
寄り、パソコンとにらめっこだ。
僕が勉強している間、ゼウスは大人しく待っている。
く〜っ、可愛い奴め!
パソコンで文献を読み解き、それをノートに写していく。
アナログかもしれないが、これが一番学習効率がいい。
僕にとっては。
「あ〜、また分かんない単語だよ。も〜っ」
スマホで、その単語を検索しようとした、まさにその時、
「『心房細動』だよ、それ。」
「へっ?」
横から伸びてきた手が、液晶の単語を指差した。
その指を辿って、その人物を確認すると・・・
「いつも熱心だね。」
小麦色の肌をしたイケメンがこちらに笑いかけてきた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 273