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2ー14
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だから彼に頑張って欲しい。
私の分まで…。
「ねぇ…アルザリ…」
「何ですか?」
「魔に堕ちた魔物に対して魔族のカルマを則るのは不可能じゃないかも知れないけど、盲点よ…」
「…」
いくら先祖代々の書物でも魔族のカルマに則った方法が載っている筈もない。
手出しが出来ない分、私はアルザリを頼るしか残されていないのでしょう。だとしたら…コレを私が持っていても意味を成さない。
こんな形で役に立つとは思っていなかったけど、彼なら解いてくれる。
「ティーベルにある書物には…記されてないわ。これを使って…」
「これは?」
「神々の始まりとは…時に原点があると思わない。魔族と違い神々は眠って傷を癒す治癒能力がある訳ではない。深い傷なら尚更それは致命的…“死”を表すわ」
“死”は常に身近なモノだと大半の神々が思っている。
事実、輪廻転生が“死”に与えられる治癒かも知れない。魔族とは違ったカルマが神々の間にあるのも納得出来る。
カルマこそが盲点…。
そうならない様、基づきが存在するのだとしたら見えないカルマよね。
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