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2ー21
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よりによって敏感な肌を引っ張る根拠が解らない。
「私、ゼウダー以外の男性に抱かれるの初めてなんです。無理矢理突っ込まれるのも…勿論初めての経験でしてね。痛いのなんの…って…一瞬貴方に殺意を覚えましたよ。異端天使達の力を貯蓄する私の身体から力が溢れ出したからって、緩和する方法間違っていませんか…」
「一番、手っ取り早い方法だ」
「手っ取り早い方法で…突っ込むのは、ね…」
エメラルドグリーン色の双眸が若干、冷たい色合いを見せる。
緩和させるには身体を馴染ませるのが最適だ。俺なり譲歩したつもりだが、ウリエルからしてみれば不服なのだろう。
無理矢理突っ込む行為が苦痛へ変わっていくのを何度か顔を見ていれば解る。
漏れる声とは違い痛みに耐える声音が聴こえる時もあるぐらいだ。無き母と重なってしまう度、俺は激しくウリエルを攻め立てる。
だから、苦痛から快楽に変わってくれれば楽な事はないと何回思ったか。ウリエルの儚い表情は母と同じ。
『散り行く花弁みたいだろう…クラエティア…』
花弁に見立てる貴様は幼い俺に言った。
紅く染まった“クラエティア”を瞳に灼き付けて。
「俺に…優しい方法など似合わない。欲しい物は手に入れる主義だとソナタが一番知っている筈だ…」
「えぇ、だから私は私を献上しました」
「抱くのも想定内だろう。一部にする為には、馴染ませないと拒絶反応が生じる場合が高い。これでも、結構なリスクを伴っているんだよ。おいで、ソナタに良い物を見せてあげる…」
愚痴は後で聞くとして。
俺はウリエルを抱き上げ、部屋の中へと入って行った。
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