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3ー10
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私はハヅキを抱き寄せ、接吻を落とす。
最初は触れるだけの口付け。次は深い接吻をし、口内を犯していく。
「んっ、セリデュク…さ…ふぁ…」
甘い声音が零れる可愛らしい口。
何もかも愛しい…。
抱けるモノなら今すぐにでも抱きたい。
けれど、抱くなら全てが終わってからだ。神と魔族の闘いでは家族として大事な妹も静かにしか見守る事しか出来ないだろう。
否、亡き父は彼女に“見守る”しか許してない故に手出しは出来ない。
だから手出しをするとしたら私自身。
無傷で帰れるとは思っていない…。
多少なりと傷を負おうのは目に見えている。
そうなった場合は百年、千年…はたしたら万年かも知れない。
考えたらキリが無いのは知っている。
だが…。
今はこの言葉しか言えない。
「目が覚めたら…本格的に落としてやるから覚悟を決めておけよ。ハヅキ…」
「…っ」
昔よりやや伸びたブルーグレイ色の髪を掻き上げ、耳元に囁いた。
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