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中学③
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付き合いだしてからはよく一緒に帰るようになった
手繋いだり、キスもした
「……結衣ちゃん、結衣って呼んでい?」
「う、うんっ…」
「………結衣…」
「…ッ……は、はい……」
「ははっ、なんで敬語なの」
「だ、だって〜……そんないきなり恥ずかしいよ〜…」
「そのうち慣れるって〜」
「うぅ……」
帰り道、こんな会話をしながら一緒に帰った
こんな日常が俺にとっては幸せだった
たまにデートもしたし、付き合ってからとっても楽しかった
そんな生活がずっと続けばいいと思っていた
そして、そんな幸せな日常が約一年が過ぎた中学二年の12月
もうすぐクリスマスということを思い出しどこ行こっかな…と悩んでいた
「……なに悩んでんの?」
「あ、朔……ね、朔さ最近女の子とよく一緒にいるけどデートとかどこ行ってんの?」
「女の子の家」
「そっか〜お家デート的なやつ?」
「………はぁ……鈍感かよ…」
「………ん?」
「…なんでもない……てか、俺に聞くなよ」
「だって、モテるじゃん」
「……はいはい」
俺が結衣と付き合い始めてから朔斗はずっと女の子と遊ぶようになっていた
最初の頃はただ驚くしかなかった
もちろん、女の子の家でなにをやってるかなんてさすがの俺でもわかる
わざとわからないフリをした
別に朔斗がそうしたいならそれでいいと俺は思ってる……
けど……その反面、朔斗を軽蔑してしまいそうになる自分が嫌でわからないフリをしてるんだ…
それになんか…俺に対して冷たくなったというか………気のせいかもしれないけど…
俺の部屋にも来なくなってしまった
次の日
昼休みに結衣の教室に行った
「…どうしたの?」
「あのさ、クリスマスなんか予定ある?」
「ううん、何もないよ〜」
「じゃあ、どっか行かない?」
「行きたい!」
「どこか行きたいとこある?」
「んー……あっ、水族館は?」
「あ、いいね〜…じゃあ、水族館行こっか」
「うん!」
こうして、クリスマス水族館に行くことになった
……水族館か…
小さい頃は行ってたけど、やっぱ行かなくなるものだな〜
そういえば、クリスマスの日…母さんと父さんもテート行くから帰らないって言ってたな……
朔斗も女の子と過ごすだろうし…
帰り遅くなっても大丈夫かな
クリスマス、楽しみだな……
クリスマス当日
結衣とは電車で一緒に行くことにした
水族館は電車で数十分のところにある
「飯、なに食べる?」
「んー、ハンバーグがいいな〜♪」
「結衣ってほんとハンバーグとか好きだよな〜」
「えぇ〜、いいじゃ〜ん」
「ふふっ、いいんじゃない?」
「あ〜、絶対葵くん馬鹿にしてるでしょー……」
「してないよ〜」
「その顔はしてる!」
「してなーい」
いつの間にか水族館に着いていた
そして、結衣の希望通り昼はハンバーグを食べることにした
それから、水族館をまわった
イルカショーやアザラシ、ペンギンのショーとかも見た
結衣がふと立ち止まった
「わぁ…綺麗だね」
「これ、クラゲ?」
「そう…みたいだね」
ショーもすごかったけど、他の魚もすごかった
俺が特に好きだったのがクラゲ…
透明で、大きいのもいれば小さいのもいた
綺麗だった
結衣が目を奪われる気持ちがわかる
「楽しかったな」
「うん!…久しぶりに色々見れたな〜」
「ほんと…俺クラゲが一番よかったな〜」
「私も!…すっごい綺麗だったね!」
俺たちはお互いの感想などを言い合っていた
「これからどうする…?」
「……ね、結衣」
「ん?」
「今日、俺んち誰もいないから泊まって行かない?」
「…………」
結衣はしばらく考えていて、意味を理解したのかボッと顔を真っ赤にした
付き合ってもう一年くらい経つ
俺も健全な男だし………そういうことを好きな人としたいという気持ちはある…
「…………い、く……」
結衣は小さい声で、けどはっきりとそう答えた
俺たちは家に帰った
「………ほんとにいい?」
「うん……葵くんだもん…いいよ…」
「……んっ」
「んっ…」
俺たちは繋がった
深く、ゆっくりと
……俺は隣の朔斗の部屋に朔斗がいることも知らずに
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