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……ガンッ、、、バタンっ……
何かが倒れるような音。
寝室から聞こえる。
慌てて部屋へ入ると床でガタガタと震え小さな体で何かから守るような、そして全てを拒絶し恐怖を宿した瞳でこちらを見るチビスケと目が合った。
「……あ、、、いや……やだ!、、、ごめ、んなさっ、……」
そっと手を伸ばすと必死に自分を守ろうとする。
それでも、この子の恐怖を取り除きたい。なんて他人からしたらエゴでしかないだろう。
でも、この子を拾ったからなどの責任ではなく、ただ助けたい。
俺の心はそう訴えかけているんだ。
ゆっくり近づいていく。
あと10センチで手が届きそう。
……パシッ
「いっ、、、、」
「……ごめ、、ごめんな、さい……」
この子もほぼ無意識だろう。
伸ばした手を叩いてきた。
怖いんだ。この子にとっては全てが恐怖になる。
昔の俺がそうだったように。
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