アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
壊れて狂ったことに気づくのはいつ
-
何故だろうか、
今日は人を殺すのに戸惑わない、寧ろ
進んでできる感じになっている。
この生活に慣れたんだろうか。
なぁせも俺の変わりようを見て少し戸惑ってる
俺だってそうだ、俺に何があったっていうんだ…??
そう思いながら耳に入ってくる音は
銃声、苦しむ男、苦しむ女、助けを求める女子供
何も感じないのはなんで
何も躊躇しないのはなんで
答えはいくら考えても出てこない
最後に子供が泣く声が聞こえてくる
こいつは助けてやってもいいんじゃないのか
そう思う、でも今を生きても将来、この過去を引きずる
だろうから
俺は
【 バァンッッ 】
引き金を引いた
「ウル……何があったの???」
前の俺には子供を殺すことなんでできなかった
俺でもわからないんだから
「俺もわかんない………なんでなんだろ………
何も感じないのはなんでなのかな……」
俺は、俺じゃなくなった感じがする
それは何故…??やっぱりいくら考えてもわからない
「ウル………別にいいんだよ、別に……うん……
昔のウル見てるみたいだからね………」
昔の俺かァ……全然覚えてないや……覚えてるのは…
今は考えたくないな…
「これでもういい……??」
「うん、お疲れ様…」
【 ガダガダガダッッッッ!!! 】
「誰か来た……隠れるよ」
俺達はすぐ隠れた、仲間だったら殺すようにと、
ずっと銃を握って、ジャケットの裏に隠れてる
ナイフを握りながら……
「夜ちゃん……ッ!!!!!!!!!!」
「ぇ……??」
憐………兎??? それに……深夜さん……秋さん………
下の人達も…………
「な……なぁせ……」
いきなりの事に頭がまたぐちゃぐちゃになって
なぁせに全てを託した
「ウルは俺の所にずっといる………って教えてあげようか?」
今………今憐兎の前に出る……???
「は……」
【 バァンッッ 】
「「「?!?!?!?!」」」
「ウル…??」
「冗談じゃない………」
早く帰れよくそが……こんな俺見せたくないに決まってる
「夜……ちゃん???」
「夜!!!! やっと見つけた!!!! 帰ろ?!」
「うちの姫はお前だけだぞ……帰ろ??」
「馬鹿じゃないの!!!!!!!!!!」
【 バァンッッ 】
「ウル??」
やっとここに慣れてきたのに……今出てきてるんじゃない
「やっと………やっと!!!!!!!」
「夜ちゃん!!!!」
憐兎……深夜さん……秋さん……ごめん………
「やっと……なぁせと……やっとなぁせと
一緒に生きるって……決めたところなのに!!!!!!!
なんで今なの?!?!?!」
久々に叫んだ……久々に深夜さんと秋さんに………
「ウル………行こうか」
「なぁせ………うん……ごめん……玉無駄にしちゃった」
できるなら……もうちょっと早く来て欲しかったなぁ
「夜ちゃん!!!! なんでその人と行くの?!?!
俺と……俺と夜ちゃんは……親友でしょ?!?!行かないで!
やっと見つけたんだ!!!! 夜ちゃん……」
憐兎………なんでお前が泣きそうな顔してんの……??
「ウル………見ないで……」
目の前が真っ黒になる……なぁせ………そっか
「ごめんな、憐兎……これからは……ウルとして…
生きていくよ……本当にごめんな………ありがとう
深夜さんも…秋さんも……他のみんなも…
俺はもう人を簡単に殺せる人だから……
ごめんな本当………ありがとう」
なんでだろうか、申し訳ないと思ってるはずなのに
全然涙や……全然悲しい気持ちにも申し訳ないという
気持ちにも………なれないなんて
「ごめんなさい……ッ」
これは何に対しての謝罪なのだろうか
やっぱり自分でもわからない
「ウル……ごめんね………今楽にするのは
これしかないなぁ」
【 プスッ…… 】
「うぁッッ…………ぁ……ぁりが……と……ごめ…な…さい」
そこから憐兎や深夜さんや秋さんの声が沢山聞こえる……
そこで俺の意識は途絶えた
完璧に壊れて狂ってしまった
面白いなぁ……いつも助けて欲しいって思ってた人達が
助けてきたら白髪で紫色の瞳の男の子は
拒否してしまった
面白いなぁ、狂って壊れて後悔するときが
この子に来るのはいつだろう
このドラマはいつ終わりを告げるのか
楽しみだなぁと口に出してその場を離れた男は……
「ひっ…!」
茂みに隠れてた小さな女の子を
そいつは笑いながら
【 バァンッッ… 】
撃ち殺した
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
65 / 81