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秘密事
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「ね、リース」
「はあ…………今日は大人しくしてるって言ったからドレス着てきたんだけど」
「なら、オレが脱がすのも想定内だろう?」
「………………別に怒らないけど。なんで堪え性がないのか不思議だな」
「リースがオレを狂わせてる」
「オレはルーに狂わされてる」
「おあいこだね」
「全然違うだろうが……っん……」
暗い部屋に、リアス様のドレスの装飾品が外からの光を反射して行為の淫靡さを高めているせいか、キスしている二人を見ているだけなのに、なぜかこちらまでドキドキしてくる。
「リース……ガラスの中に閉じ込めたいくらい愛しい」
「……は、そしたらもう触れられないな」
「それは……嫌だな」
トルン様がリアス様の首にキスするや、その柔肌に舌が這うのを見てゾワっと自分の肌が粟立った。
エッロ!!!!…………ちょ、鼻血出そう…………。
そういう行為を見たことがなかったせいか、生で見るのは初めてで耐性なんてついているわけもない。
カーテンから離れればいいのに体は動かないし頭は何故かフル回転している。
「したいか?」
「いや、あんなことしたら僕は…………」
はた、と我に返る。今話してるのは一体…………。
隣を見るとカメリア様がいて、声を上げそうになった僕の口をカメリア様が素早く手で塞いだ。
「しー」
内緒ポーズをしたカメリア様の威力もかなり破壊的で頭が爆発しそうだ。
「見るか?」
カーテンの方を指差し、僕の口から手を離す。
頭を左右に振って否定すると満足気に、いい子だ、と囁かれた。
抱き寄せられて、移動魔法で部屋の外へ連れていかれると、久々に呼吸が出来たように空気が美味しく感じられた。
「にしてもあの双子は意地が悪い」
「え?」
「お前に気付いてたぞ」
「…………え、えええ!!!気配消してたはずなのに……」
「まだまだだな」
そっと手を取られ、引かれる。ゆっくり歩き出したのはパーティー会場とは逆の方。
どこに連れていかれるのだろうか。
カメリア様の雰囲気は妙に穏やかで、鼻歌が聴こえてきそうなほど御機嫌な様子。
「カメリア様」
「なんだ?」
「あの……一体どこへ……」
「不安か?」
「いえ……」
廊下の突き当たり。壁へ向かって歩くと、そのまま移動魔法でどこか知らない屋敷へとたどり着く。
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