アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
警備
-
お風呂から上がると、リアス様が僕にファルムを付けてくれた。僕にプレゼントしてくれたものとは違う香りだ。
かくいうリアス様もまた違うファルムをつけていた。
暖簾をくぐって廊下に出ると、入ってきたアシス様の言う通り井戸端会議が成されていた。
こちらに目を向けたカメリア様と目が合う。
何故だかわからないが、猛烈に恥ずかしくなって顔に熱が集まった。
ひょこひょこカメリア様に近づくとちょっとムスッとした顔をされた。
「カメリア様?」
「なんでもない。部屋戻るぞ」
「部屋一緒なんですか?」
「今、一緒にした」
ぎゅっと手を握られ、抱き寄せられる。
嬉しくて、えへへと笑顔を向けると、カメリア様が照れたように視線を外すので僕はカメリア様の腕を引っ張って部屋へ行こうと促す。
周りを見れば、パートナーを連れて部屋に向かう者たちと未だ出てこないパートナーを待つ者がいる。
井戸端会議をしている様は確かに警備だ。しかも強固すぎる警備。安心安全だ。
お風呂も気持ちよくて、リアス様が付けてくれたファルムの香りもすごくいい匂いで、何より隣にカメリア様がいる。とてもいい気分だ。
部屋に戻って、布団に倒れ込むと布団のふかふかさにふんわり頬が緩む。
「随分、無防備だな」
髪に、耳に、項にキスされ、ピクっと反応する。
「カメリア様は……人妻が好きなんですか?」
「………………は?」
ぽろっと出た言葉に、ハッとして口を押さえた。時はもう既に遅し。カメリア様が不機嫌にならないかおずおずと様子を伺っていると、呆れたように溜息をつかれた。
「…………はあ……まあ、他の奴はなにが良くて求めたんだろうと思って近づくことはあったがな。そこまで欲しいとも思ってない。というか今はお前以外いらない」
ぐるりと上を向かされて、のしかかられる。
「僕はいつか貴方に飽きられますか?」
「飽きないさ。こんなに求めてもお前は相変わらずオレの思い通りにならなくて、知らなくていいことを知りたがる。目が離せないな」
「っ……」
優しく唇がかさなり、髪を優しく指で梳かれる。
「っんん……」
すっと服の裾から手が忍び込んできて、びくっと体が強張る。
「こんな狼が多いところでファルムを付けるなんてな……」
「これは……ラクス様とリアス様が……」
「目的はだいたい分かるがな。乗ってやらんでもないが……明日は参加するんだろう?」
「それは……そうですね……」
強制的にグレン様に参加を言い渡されたのだ。多分相手もグレン様になると予想される。
「ふむ……少しだけ進めるか」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 177