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嫉妬の炎
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筆記試験と実技試験の両方があり、その総評結果が試験結果。
つまり文武両道であれ、というわけだ。
試験期間は四日間。前半二日は筆記試験。後半二日が実技試験になっている。
「はあぁ……結果悪かったら皆に悪いよなぁ……」
「まぁ、でもスアムの実力なら大丈夫じゃない?リアス様の座学もグレン様の実技もちゃんと真面目に受けてるんだから」
「これで成績悪かったら合わせる顔もないよ…」
「カメリア様にも教わってみれば?」
「僕が死んじゃうよ…リアス様に劣らずのスパルタなんだからさ」
「へえぇ。でも身につくのは確実だよねぇ」
「他人事だと思って!!」
これ以上どうスパルタを受けろというのだろう。
「さあさあ、これから筆記試験なんだから実技のことは置いておこう」
「うん」
教室に来れば、いつも以上にザワついていて、やはりソワソワしてしまう。
試験が始まれば、シンと緊張が張り詰める。
しっかりと勉強したせいか、スラスラ書けた。
そうして、試験一日目が終わった。
部屋でベッドに寝転んで天井を見つめているとアデアが横に座ってきた。
「あれ?珍しいね…人型だ」
「そりゃいつもあの姿だと思われてもなぁ……」
覗き込まれて、アデアの手が僕の髪に触れると、アデアの頭上からタライが落ちてきた。
「いっっっってぇぇ」
「アデア……」
「くっそ……あの嫉妬男め……」
「大丈夫?」
「大丈夫に見えるか!?」
何度も頭を摩るので、僕も摩ると、アデアに驚いた顔をされた。
「えっ、痛かった??」
「っはぁ……。お前の無防備さに呆れてんだよ」
「え?」
「ほら、勉強すんだろ……」
「う、うん……」
机に向き合うと、アデアは梟姿になってポールにとまった。
勉強を始めれば、周りは気にならなくなる。夢中で勉強しているとつつっと手の甲をつつかれた。
『飯の時間だと』
「あ、うん。ありがとう」
部屋を出て食堂へ行くと皆いた。ラクス様から料理を貰って席に着く。
美味しい夕食を食べた後も少し勉強をして、暫くしたらグレン様に指導してもらい、お風呂に入ってベッドに寝転べば瞼が勝手に降りてくる。
バサバサという音の後に、まったく…というお小言が聞こえて布団が掛けられる。
ありがとう、と言ったつもりだがおそらくアデアには届いていないだろう。
そのまま深い眠りについた。
朝、もぞもぞと動くものに起こされた。
「ん?」
寝返ると、さらにもぞもぞ動いた。
「あ……アデア、おはよう」
『(スーッ…スーッ…)』
「ふふふ。可愛いなぁ…」
梟姿のアデアを二三回を撫でてから、ベッドから降り、身支度を整える。
試験二日目も一日目と変わらず張り詰めた緊張も、解き慣れた問題も、とくに支障なく済んだ。
明日の実技試験はいったい何をするのだろうか。カロエに聞いてみたが、分からないらしい。毎度試験が違うらしく、内容もまったく違うらしいので予想がつかないらしい。
グレン様に指導してもらった後、シャワーを浴びているとひゅんっと視界が歪み、体が宙に浮いた。
落ちた先が薔薇が浮かんだ浴槽で、バッシャンと大きく水しぶきを上げて着水した。
「なっ、ななっ…」
「まずはバリアを張れ馬鹿者」
赤い瞳に濡れた黒髪をかき上げたカメリア様が僕を見た。
「っ!?!?かっ、カメリア様!?」
バシャリと音を立てて僕を引き寄せたカメリア様が僕の顔を覗き込んだ。
「あぁ。お前のカメリアだが?」
綺麗な瞳を濡れた髪が引き立てているのを見て、密着した肌を意識してしまった。
「あ……」
ボッと顔が熱くなる。
距離を取ろうとぐっとカメリア様を押し返そうとしたが、それ以上の力で引き寄せられてしまった。
「アイツはいいのにオレはダメなのか?」
「あっ、あいつ??」
「阿呆梟のことだ」
「アデア??なんで??」
顔を上げれば、しっとりと唇が重なる。
「…っん…ふ…」
甘い薔薇の香りがカメリア様の髪から香ってきた。
「っは……」
舌が絡まるのが気持ちいい。くすぐったいようで、甘く痺れる。
強請るように、カメリア様の唇を追いかけると、カメリア様が笑った気がした。
「スアム……」
好きな声が自分の名前を呼び、甘えを受け入れてくれる。
ここがどこだか気にもせず、カメリアの口を貪ってぐいぐい密着していると、後ろの蕾に指が這い、びくっと口を離す。
「っは……ぁ……カメリア様…」
スっと周りに目を走らせるが、見たことのない浴室だった。
「あ、のっ…!!ちょ……っと……」
ぬるっと中に入ってきたカメリア様の指が、的確に僕の前立腺を擦りあげる。
「ぁっ…あんっ…」
「周りは気にしなくていい。こっちに集中しろ」
ザパッと浴槽の縁に腰掛けたカメリア様が僕を抱えて指を深く入れてくる。
「っひ、あっ……ぁっ…あぁっ…」
カメリア様にしがみついて、快感に体を震わせていると、カメリア様のものが反り勃っているが見えた途端、カッと顔が熱くなる。
「あっ…カメリアッ様っ……」
そろそろっとカメリア様のものに指で触れると、ぴくっとカメリア様の体が反応した。
「オレに構う余裕があるのか?」
ぐちゅぐちゅと大きく動かされ、呆気なくイッてしまう。
「っはぁっ……っはぁ……あっ、んっ!!」
「尖ってる」
立っていた胸の突起をきゅっと摘まれ、一際高い声が出てしまった。
恥ずかしすぎて穴があったら入りたい。
「か…カメリア様ぁ……」
「うん。可愛いスアム。たとえ使い魔でも、スアムに触れる者はゆるさない」
「むぅ…嫉妬深いんですから…」
「愛されてるってわかりやすいだろう?」
「そうですけど……」
落とした視線の先にカメリア様のものがあり、おずおずと顔を上げるとにっこり笑われた。
「え……えっと……」
「婚姻前性交渉はしないんだろ。ほっとけば収まる」
「あ……はい……」
けれどリアス様やトルン様のをバッタリ見たことがあるからか、こういう時自分がどうすればいいのか分からなくもない。
「おーい、カメリア。いつまで入ってんだよ」
ひょっこり顔を出したのはリフラ様。
僕は羞恥のあまりカメリア様の腕から滑り落ちて浴槽にボチャンと沈んだ。
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