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平穏の終わり
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次の日、起きると村がやけに騒がしいことにエドは気づいた。
自室を出ると、おふくろとおやじが不安げな顔をして、黙ったままイスに腰掛けていた。
エド「2人ともどうしたの?」
「あぁ、エドか。おはよう。いや、実はなお城の兵と召使さんが、朝から来てるみてーでよー」
「普段、こんなことないし…。皆不安なのさ」
エド「その人たちは何の用でこの村に?」
「それが分からないの。今は村長が話してるみたいだよ。」
エドはふーん。とあまり興味なさげに返事をしました。
なぜなら村の人達が悪いことをするわけなく、兵や召使の人達に怒られるわけないと分かっていたからです
すると、突然家の扉が開かれました。
村長がゆっくりと入ってきて、3人についてくるように言いました。
とてもとても、嫌な予感がしたのは3人とも一緒だったようです。
村長の家にいくと、リビングに兵らしき武装した男達や、召使らしき人達が何人かいました。
皆が皆、エドワードをじっと見るのです。
エドワードは少し緊張して、汗ばむのがわかりました。
村長は、とてもつらそうに、申し訳なさそうに、3人に告げました。
「エドワードはお城に行かねばならぬ」
3人とも理解ができなかった
「なんでだよ!?村長!」
最初に声を上げたのはおやじだった。
「そうよ!なんでうちのエドが…!」
次はおふくろ。
それに続いて俺も抗議しようしたが、その前に召使さんが話し始めた。
「エドワード殿、あなたはシンデレラ姫をご存知ですか?」
エド「え?知ってますけど…。あの、王子様と結婚した元平民の方でしょ?」
「はい、その通りでございます。」
エド「でもなんで姫の話?」
「実は…、姫が突然行方をくらませたのです…」
『えぇぇ!!??』
俺だけじゃなく、おやじやおふくろも驚きで声を上げた。
エド「ひ、姫が消えた!?」
「こ、声を抑えてください!このことは他には知られてはならないのですから!」
エド「あ、すいません…」
「でも、姫が消えたことと俺らは関係ねーぞ?」
「いえ、関係こそなくとも協力して頂きたいのです。エドワード殿、あなたに。」
エド「お、俺ですか!?」
「いかにも。何を隠そうあなたはシンデレラ姫の実の弟君であらせられるのですから」
エド「…え?」
思考がフリーズする
俺が、姫の弟?
ないないないないない!!!!!!!!
「いえ、事実でございます。あなたは16年前に生き別れた姫の弟君です。」
エド「ま、マジすか………」
パニックになった俺はもう考えることが出来なかった。
おやじもおふくろもポカンとしてる。
「それで、エドワード殿…。いや、エドワード様!貴方様に頼みがあるのです!」
エド「さ、さま!?てか、頼み!?」
「はい!あなたはご姉弟ということもあり、姫によくお顔立ちが似ておられます!」
エド「は、はぁ……」
「そこであなたに姫が見つかるまでの間、姫の身代わりとしてお城に来ていただけないでしょうか!!!」
また思考がフリーズした
『み、身代わりぃ!!??』
俺たちの平穏な日常はある朝突然ぶっ壊されたのだった。
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