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お別れ
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エド「む、無理無理!!俺が姫様の身代わりとか、無理だから!第一、いきなり自分がお姫様の弟とか言われても全然信じらんねーし!」
「それでもです!王子が姫の失踪を知れば、気を病まれてしまいます!この大事な時期にそれだけは避けないと!どうか、この通りです!」
土下座までされると断りずらい…
「エドの命の保証はありますか」
「もちろんです!」
「ちょいと、アンタ!?」
「エド…」
エド「お、おやじ?」
「男にはやらなきゃいけねーことがある。お前が城に行ってこの国が救われるなら、お前がこの国救ってこい!」
「アンタ本気かい!?アタシャ反対だよ!息子を城になんて行かせらんないよ!」
「国を救うためだ!それに俺は、エドを信じているから…!」
エド「2人ともいいよ!!」
「「え…」」
エド「俺、引き受けるよ!身代わり。俺がこの国を救えるなら、やってやるよ!」
「おぉっ!引き受けてくれますか!」
「よぉし!よく言ったエド!さすが俺の自慢の息子だな!!」
「で、でも危ないんじゃ…」
エド「大丈夫だよ、おふくろ!俺を信じて!」
「エド…。わかった。でも無茶だけはするんじゃないよ!」
エド「わかってるって!」
その夜、村ではエドのお別れ会が開かれ、村はお祭り騒ぎでした。
皆、可愛がったエドがいつ帰るかもわからぬ身代わりとして旅立つことをしり、泣きながらエドを抱きしめたり、撫でたり…
それぞれが別れをしました。
エドも寂しくて、涙が溢れそうでした。
そして、大好きな両親にも別れを告げ、最後に抱き合い温もりを感じ、そしてエドは馬車へと乗りました。
村が見えなくなるまで馬車の窓から手を振り、絶対帰ってくるから!と叫びつづけました。
やがて、村が見えなくなると急に一人ぼっちになってしまったようでエドは馬車の中でただ黙って、母が持たせてくれたお守りのネックレスを見つめていました。
そうして彼は馬車に揺られながら徐々に、意識を手放し、夢の中へと落ちていきました。
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