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愛の確かめ方8
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瀬梛サイド
『いらっしゃいませー!』
入り口のドアを開けると、チリンチリンと鈴が鳴って、沢山のスーツに身を包んだ男の人がたくさん出迎えてくれた。
その誰もが、整った顔。
これがホストか…良乃と同じ、ホスト。
これからが勝負だね。
ここに来るまでの間、ずっと考えてきた。
良乃が他の人とイチャイチャしているところなんて見たくない。
耐えられないって。
嫌だ嫌だって、後ろ向きなことばっかり口から出てきて…
でもその度にめぐみは『絶対大丈夫!』って笑ってくれて、
何の根拠があってそんなこと…!
って思ったけど、同時に
少しだけ、少しだけ
強引に引っ張ってきてくれためぐみには感謝していたりする。
こうでもしないと、僕のことだから、いつまでも一人でうじうじしていただろうし、
ずっと心配は晴れないままだったんだろうなって。
そうしたらもっと辛かったと思う。
めぐみが大丈夫って笑うと、元気が出るって言うか、笑顔に流されるって言うか…
『やっぱり帰ろうよ!』
なんて言いながら、本当は心の中では決心していた。
この目で見て、確かめてやるんだって。
もしかしたら、仕事で何か仕方なかったのかもしれないし…
たまたま偶然、そう思いたい。
大丈夫。僕が良乃を好きなのは変わりない。
昨日もセックスした。
嫌がられてるわけじゃないのは分かってる。
大丈夫。
僕はめぐみに手を惹かれながら店に入ったんだ。
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