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優に初めて会ったのは俺が4歳の頃だった。
俺は父さんに、優は優の母さんに連れられて俺達は出会った。
「真白、この人が今日からお前のお母さんだよ。」
『お母さん』そう呼ばれた人は優しそうな人で、俺に笑いかけていた。
その優しそうな人の下に俺より少し大きい男の子。
真ん丸の目でこちらを見つめているのが優だった。
「初めまして、真白くん。今日から一緒に暮らそうね。
優もご挨拶して?」
「おれ、ゆう!よろしくなー!」
「初めまして、優くん。今日から楽しく暮らしていこう。
真白も挨拶できるな?」
父さんに背中を押されるが、人見知りでなかなか挨拶ができないでいた。
すると、優が俺の手を強く握って、
「だいじょぶ!ましろ!おれがましろのおにいちゃんだから!これからはましろのことはおれがまもるよ!」
嬉しそうに笑う優につられ俺も笑顔になった。
「…うん!…よろしくね!」
このときからずっと優は俺の優しい兄ちゃんだった。
それなのに俺が壊してしまったんだ。
まさか、俺が……優のことを好きになるなんて思ってもいなかった。
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