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歌の5。夜明けの晩に
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夜明けの晩に(カラスがないた)
「ああっ!あうっ!ん」
「あの…」
「先生は初めてでしたね」
男にペニスを挿入され
喘ぐ男
「これも祭りなんですよ」
頭に鬼の面を被った男が
狸の面を着けた男達に犯される
「鬼囲い。鬼役を皆で犯します」
「あふっ!ああっ!」
突き出されたペニスを美味しそうにしゃぶる
「ふうっ!んんっ!」
ちゃぷっ
ちゅぷっ
ちゅぷっ
「はふ…」
「可愛いだろう?うちのヘルパーは」
重蔵が椅子に座り長大なペニスを出す
「あは…じいさんもガッチガチだ」
重蔵にまたがり
腰を下ろす
「鬼梨先生。あなたもこの村に貢献してくださればこうして好きな相手と遊ぶこともできるし、あなたが結婚するときは私が援助します」
好色な顔を見せ
腰を揺らす
「ひあああああーっ!」
「やれやれ、鬼沢君。話の最中だよ」
「っさいじじい!あんたが突き上げるからだろ?それよりもっとせーえきくれよ」
「ははは!困った子だ」
「誰でも…良いのか」
鬼梨の脳裏にあの生徒の顔が浮かんだ
「ただいまー。あら、誰もいないの?」
遅くまで出かけていた鬼島の妻が
家に戻ると
家は真っ暗で誰も返事をしない
「あなたー?」
ピリリリッ
「きゃっ!」
バックから携帯の着信音が鳴り響き
「もしもし?」
見知らぬ番号に
恐る恐る出てみると
「…警察?」
警察からの電話であった
「奥さんですか?」
「はい!うちの主人は?息子は無事ですか?」
警察からの電話
夫が強盗に襲われ小指を負傷し
息子もレイプされたという
「何で…どうして…」
崩れ落ちた妻に
「奥さん。こんなことの後で厳しいのかもしれせんが聴取させてもらっていいですか?あなたは何故あの時間に出掛けていたのですか?」
「私を疑っているの?私はその時間犬飼市の重役の鳥川様のお宅にお邪魔していました!」
「鳥川邸を出て大分時間がたってから家に着きましたね?それにその鳥川の奥さんが心配されて電話をしてきました。忘れ物をされているから届けようとしたら怪しい車に乗せられているあなたを見かけ、電話をかけても出られないと」
「あの方は友人です。お…奥様は少々心配性では?」
「少々ではなくかなり妄想が…いやいや…不審者の目撃情報があったときだから余計に疑われているのですよ。彼との関係は?」
ここで嘘をついては余計に怪しまれる
意を決し告白する
「ふ…不倫です…ネットで知り合った名前も知りません…」
がくがくと膝を震わせる
恐らく心配して駆けつけて来たのだろう
鳥川の妻と付き添いの女性は
「心配して来てみれば…なんと不潔な…奥様。帰りましょう」
鳥川の妻は悲しそうな表情を見せる
「夫から聞いたことがあります。鳥井村の祭りに参加しなかった者は不幸に見舞われると…」
ハンカチで口を押さえ
涙を流す重蔵の妻に
「奥様が気に病む事ではありません」
女性が慰める
「そうなんだ…」
へたり込む鬼島の妻は力なく笑う
夫と息子がこんな目にあったのは夫が祭りに参加しなかったからなのだ
結婚したときから私の話なんか聞かずに自分の思うがままに動き
失敗しても私や周りのせいにしていた夫
「またあの人のせいじゃない」
見知らぬ相手からの優しい言葉に惹かれ
夫に隠れて出会ったのも
「全部あの人のせいじゃない」
妻は笑いながらいつも持ち歩いている離婚届を病室に持っていった
「畜生!畜生!」
病室で呻く父親を冷たい視線で見下ろす
鬼島
「分かっていると思うが警察にもカラスがいる。下手な動きを見せれば今度こそ始末するからな」
カラスの脅しに頷くしかなかった父親
カラスがいなくなったあとはこうして虚勢を張る
母親も鳥川邸から自宅に戻るまでの時間の空白があったとして
警察から取り調べを受けていた
「こんな時にあいつは何をしていたんだ!」
あくまで他人のせいにする父親
「こうなったのも…」
「誠史のせいだ…」
鬼島もまた同じように
「絶対に許さないからな」
恨みを口にした
「もしもしみったん?どうしたんだい?こんな時間に…泣いているのか?ヨシヨシ、大変だったね。すぐに駆け付けたいよ」
鬼島の妻に起きた出来事に涙を流す妻を慰める
「不審者はまだ見つかっていない?では戸締まりをきっちりして。ああ。こちらも気を付ける」
「母さんから?何だって?」
「祭りに参加しなかった鬼島さんが強盗に襲われたらしい。そその時間に不在だった奥さんも疑われて…」
「それは大変だ」
事も無げに言う
「それで可哀想にみったんが心を痛めてな」
「オヤジ、俺ちょっと戻ってくる!」
「待て待て待て!何処に戻る気だ!」
何処かへ行こうとする宗巳を重蔵が引き止める
「犬飼の家。泣いている母さんを一人にしておけない」
「私だってみったんのそばにいたいわ!だが祭りの間出入りできるのはカラスしか居らん!」
「じゃあカラスになる」
「名主の息子がなれるか!」
「じゃあ名主になって掟を変える。オヤジ、すぐ引退しろ」
「ふざけるな!」
親子喧嘩を眺めながら
「来年は宗ちゃんは東京の高校に進学するんだよな」
「寂しくなるな」
一週間後
「突然だが鬼島が急に転校することになった」
ずっと学校に来ないままの転校の報告に
子供達は無表情で
「…では授業を始める」
子供の不気味さに戦(おのの)きながらも
冷静に努めた
「ねえ誠史は?まだ塞いでいるの?」
今日も学校を休んだ誠史を詩織が聞く
「ううん。あいつ鬼島のストーキング中」
男子が事も無げに言う
「そうなんだ。元気なら良かった」
「お前本当に誠史が好きだなー!」
「だって可愛いし、放っておけないでしょう?」
「あいつもお前と付き合ったらいいのに」
あははと笑う男子に
「そうだね。鬼島君が転校したら告白しようかな」
「ストーキングはするなよ」
「誠史君。今日も来たの?」
学校を休んで毎日通う誠史に
カラスも心配する
「勉強は夏兄が見てくれてるから。それより鬼島君は?」
「引っ越しの準備中」
カラスの監視に怯えながら引っ越しをする親子に
「話しかけちゃダメかな?」
「良いけど。怖がるんじゃないかな?」
「良くないって!」
「ひっ!」
「どうしたの?」
いきなり悲鳴を上げた息子に母親が寄り添う
「何でもない」
父親が怯えた眼差しで辺りを伺い
「さっさと行くぞ!」
助手席に乗り込んだ
「だらしがないったらありゃしない」
冷えきった夫婦関係に
冷めた眼差しの息子
「自業自得とはいえ哀れだな」
カラスの呟きに
「言うことを聞かなかったからだ。僕がもっと鬼島君を囲っていたら…」
「まあ大人になったら頑張れ」
カラスに慰められ
帰ろうとすると
「おじさーん!誠史も!幸一が幸と喧嘩してる!」
「何であの二人?」
「やっぱり納得いかない!」
「しつこいよお前」
幸一の襟首を掴み鳥辺野幸一が泣きながら抗議する
「どうしたの幸一?」
慌てて押さえる
「納得いかない!俺の方が剛志を好きなのに!同じ名前だからってお前にだけはやれない!」
「まだ根に持ってんだ…」
「幸一!剛志君は幸一君と結婚したからこの場合は…愛人かな?愛人だったらなれるんじゃないかな?」
「おじさん…自分の息子に何て事言ってるの…」
「あのさ、俺お前は嫌いだし、幸に何かしたら許さない」
話を聞いた剛志が鳥辺野幸一を睨む
「うわああああーっ!好きだったんだよ!結婚したかったよおー!」
泣き出した鳥辺野幸一を慰めながら
「まだ子供なのに激しい恋愛をしてるな」
鳥辺野の父は息子を笑いながら一緒に帰っていった
「幸一も可哀想にね…」
ずっと好きだったのに
相手から嫌われていて
「仕方ないだろ?あいつ嫌いだし幸を傷付ける奴は誰だろうと許さない!」
剛志の狂気のような眼差しに
「お前が怖いよ…」
幸一は呟き
もう一つの視線に怯えた
「村の人間を好きに抱いて良いんだって」
続く
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