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あの日以来、再び役目を果たせなくなったクレトのベッド。
レオンのベッドはそれに比べて大きめだが、それでも成長したクレトと寝るには少々窮屈だ。
当然、密着するような形になるし、そうなるとクレトの朝の生理現象も筒抜けだ。
レオンはニヤニヤしながらクレトをからかったが、クレトはその度に顔を赤くして怒った。
半年もするとクレトは、また自分のベッドで寝るようになった。
それでも時々、何かの拍子に不安になったり落ち着かない時には、クレトはレオンのベッドで眠る。
<一緒に寝ていい?>
縋るように書いて見せるクレトに、レオンは面倒くさそうにしながらも毎回OKした。
レオンの隣は落ち着く
レオンの匂いは落ち着く。
レオンとだと良く眠れる。
クレトはレオンのベッドで、毎回そう感じていた。
しかし、時間が経てばクレトがレオンのベッドで寝る頻度も減る。
クレトが落ち着いてくるとレオンにも余裕が出てくる。
そうなると、それまでは断っていた誘いにも、レオンは乗るようになった。
レオンはクレトがかっこいいと評価するように、モデル並みとはいかないまでも、そこそこの容姿はしている。
おまけにピアノを弾いてる時の顔はセクシーで、彼目当ての女性客も当然いる。
しかし、今まではクレト優先で、彼女達に割ける時間は無かった。
だが余裕が出てきたレオンは、彼目当ての客の中から毎回違う女性と遊ぶようになった。
と言ってもクレトへの配慮は忘れなかった。
クレトと帰宅する車に女を乗せて一緒に帰るなんてことはしない。
それでもクレトがレオンを起こそうと彼の部屋に入ると、同じベッドで女が寝ていることがたまにあり、クレトはその都度抗議した。
破廉恥! すけべ! 最低! と。
「んだよ、いいじゃねぇか、毎日ってわけでもねぇんだしよぉ」
顔を真っ赤にして怒るクレトにレオンは毎度そう言って笑った。
いつだったかクレトが久しぶりにレオンと寝たいとベッドに潜り込むと女物の香水の匂いがして、夜中だというのにクレトはシーツをはがして洗濯機へ放り込んだことがあった。
そんなやり取りがあるごとにクレトのレオンに対する評価は下がり、ついには「だらしない男」に降格してしまった。
しかし、それでもクレトは思い出したように唇を擦りすぎて血をにじませ、レオンに上書きをしてもらうことが続いていた。
時間と共にその間隔も開くようになっていったが、それでも、その都度レオンのキスはクレトを癒したのだった。
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