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⑧ 正宗
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「ごめん、…ごめんなさい……。」
今にも泣きそうな顔で俺はひたすら謝る。
兄貴に嫌われたかも知れない。
こんな姿みられて、気持ち悪いって思われたかもしれない。
そう思っていたのに、兄貴は想像とは違う優しい言葉をくれた。
「まさ、謝る必要なんてないだろ。」
「…え?」
「男なら…その、そうなる事もあるだろ?」
な?と微笑みかけられる。
兄貴は俺の気持ちには気づいていない。
これはただの生理現象だと勘違いしてくれた。
「ありがと……にいさん…」
安心すると、フッと力が抜けて俺は座りこんでしまう。
「まさ!大丈夫か?」
「だい、じょーぶだ…。………すまないが、その…トイレまで連れて行って欲しい…。」
そろそろ、我慢が出来ない。
縋る様に兄貴を見つめるが、兄貴は手を差し伸べてはくれない。
「にい…さん?」
そこにはいつもと違う雰囲気の兄さんがいて。
グイッ
俺はいつの間にか兄さんの腕の中にいた。
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