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終わりの始まり
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ガチャン。
扉の開く音が聞こえた。
きっと母が帰ってきたのだろう。俺は泣き声を少し抑えた。母にこんな姿見られたくない。
少し冷静さを取り戻した俺は美希との思い出の品や写真を削除した。もう思い出さないようにしようと思った。
夕飯の準備が出来たと言われダイニングに向かった。
「紅葉、少し目が腫れてるんじゃない?」
母が心配そうに声をかけてくれた。
「感動する映画を見てたら泣きすぎた。」
という嘘をついてその場を流した。
夕食は母の手作りのハンバーグで嬉しかった。大好物のハンバーグが出ても俺の今日の傷は癒えない...当たり前か...。
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