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「紅葉っありがとう!ほんと大好き!今日から住んでいいの?いいの?」
「部屋は余ってるから大丈夫だけど・・・。まず、今日荷物まとめて来られるの?親の了承とか必要だと思うし・・・」
「あ!忘れてた!そんなの余裕で許可貰えるよ!」
そう言い出して響也は携帯を取り出して電話をかけ始めた。
やけに上機嫌の響也。かなり嬉しいらしい。
「もしもしお母さん?あのね、今日から恋人の家に住みたいの!許可はもうもらってある!あー・・・話をしたいの・・・?」
俺の方を見て気まづそうにそう言っている。
話をする・・・?響也のお母さんと!?俺、男なのバレるじゃん!ダメだよそんなの!
無理ってことを響也に伝えるように首をブンブン振った。
「紅葉今、風呂に入ってて話せない。ごめんね。とりあえず、今日から一緒に住むから!じいちゃんにも俺から後で言っとく!荷物は吉田に持ってきてもらうから大丈夫!じゃあね!」
ジェスチャーが伝わって一安心だ。
マシンガントークのように用件だけを伝えて電話を切ってしまった。本当にそれでいいのだろうか?
「お母さん納得してくれたの?すごい押し付けてた感あるけど・・・」
「まぁ、なんとかなるっしょ!お母さん優しいから大丈夫大丈夫!いつの日にか紅葉のこと紹介したいし。まだ言えないけど、後後言いたいな」
男と付き合ってるって言われたら親も驚くだろ・・・。
絶対秘密にしておくべきなのに。怖くてあいさつにも行けないよ。
でも、付き合ってるからには俺も顔合わせてあいさつしなきゃだよな。
「う、うん。そうだね。もう少し経ってから響也の親御さんに会うね。俺も家族に響也のこと紹介したい」
絶対反対される。
反対されたとしても響也と別れる気なんてない。
付き合ったら絶対に別れたくない。ずっと一緒がいい。一人になるのはもう嫌なんだ。
「早く会ってみたいなぁ。お付き合いに賛成してもらえるように俺も努力するね!」
「俺も響也の親に認めてもらえるように頑張る!男でも愛し合ってる者同士なんだから!許してもらいたい!許してもらえたらさ、よう・・・・」
ぎゅううっ。いきなり強く抱きしめられて驚いた。
話の途中に抱きしめられたから止まってしまった。
「よう、なに?なんて言おうとしたの?俺も言いたいことあるから早く答えて?」
意地悪な笑みで言ってくる。細まった茶色い綺麗な瞳に魅了された。
この瞳で見つめられたら目を逸らすことなんてできない。
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