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トラ先生の襲撃①
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ぼくは食事は好きなものから食べていきます。
お腹が空いて美味しく食べられるうちに食べてしまいたいからです。
トラ先生はその逆で、楽しみはあとに取っておくタイプです。
…その、嗜好は行動にまで現れるときがあります。
災難は忘れたころにやってくる…。
「や、あの、トラ先生…これは…!?」
「うふふっ、かわいいでしょう!絶対に似合うわよ〜!!」
どれも似合いそうで選ぶのに迷ったわ、などとにこやかに話されるトラ先生にどこから話を切り込もうか戸惑ってしまう。
ぼくの手には綺麗なミントグリーンのフリルが沢山あしらわれたスリップワンピースと呼ばれる、女性用のランジェリーが載せられているのだ。
贈り物だと言われて女性向けのかわいらしい包装の箱を手渡された時点で、嫌な予感はしてましたが…。
「るうちゃん前に女の子たちにヤキモチ焼いてくれたでしょう? だから、女の子の格好してあの時みたいにあたしを誘惑してちょうだいっ!」
事も無げにぼくは女装と性的行為を要求される。
「ずっと楽しみに考えていたのよ!」
「いえ、あの時はたしかに、その、…」
「ふふふ〜、美味しい朝ごはんだけで帳消しにはならないわよ〜。」
トラ先生はにっこりと怖ろしい笑顔でぼくの頭をよしよしと撫ぜてこられる。
「それで、わざわざランジェリーショップまで出掛けて行って買ってこられたのですか…。」
「ええ!」
発想といい、行動といい毎度ながらトラ先生の天晴なダメ大人振りに脱力してしまう。
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