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トラ先生の思惑⑦
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何故だか目覚めるなり、布団の中に潜り込んでしまったトラ先生。
「トラ先生、ぼくと寝たこと後悔していますか…?」
ぼくは恐る恐る、本当は聞きたくない質問をしました。
…やはり、ぼくでは役不足だったのだろう。
そう思えて仕方がないほど、トラ先生との性行為は初めてなのに激しいものだったのだ。
セックスの経験値に圧倒的な差があり過ぎる。
「すみません、…少し考えたいので今日は帰ります。」
ぼくは傷つきながらも、今後のことを懸念して一旦暇をしようとベッドから立ち上がりました。
「待ってちょうだい!るうちゃん、違うのよっ!」
もぞもぞと布団からトラ先生が片手を出される。
パタパタと探るようにされるその手にそっと触れると、ぎゅうっと握り返される。
「…るうちゃん、恋人と朝迎えるの慣れてるわよね…。」
「ええっ?」
トラ先生の投げかけた予想外の言葉に率直に驚き、おもわず手を強く掴んでしまう。
「あたし、最初はすごく余裕ぶってたけど途中から全然抑えられなくって…。」
トラ先生は繋いだ手の指をモジモジ動かされる。
「あたしの腕の中でひんひん啼いて、あられもなく悶えて喘ぐるうちゃんがかわいくて…。
ただでさえ念願のベッド・インだというのにあんな姿見たら、もう…もうっ、どうしようもなく、犯しまくりたくなっちゃって…
それに、るうちゃんのナカがあたしのをこう、オシャぶりするみたいに?絡みついてきて最高に気持ちよくて…」
「……う、。」
トラ先生が昨日の感想をあけすけなく口にされ、ぼくは最中の自分の醜態が甦ってきて一気に顔が熱くなる。
「あたしもほとんど意識がぶっ飛んだように寝入ってしまった上に、目覚めたら甘い抱擁をかわいい恋人から受けてしまうなんて…大ショックよ!
あたしが先に目覚めて、るうちゃんの寝顔を堪能してイタズラしまくって、それからキスで起こしたかったのにっ!!
照れもしないでケロッとピロートークするなんてっ!!
未成年なのに慣れすぎでしょうっ!!」
だんだんとトラ先生が憤慨した口調でまくし立てられる。
「…それで、まさか、恥ずかしくて隠れているのですか?」
「……。」
はぁー、ぼくは心の中で深い溜め息をついてから、ゆっくり布団ごとトラ先生を抱きしめました。
ピクリ、と布団の山が揺れる。
「トラ先生。ぼく、身体のとんでもなく恥ずかしいところが痛くて動けないんで、甘えたいんですけど?
それとも、自力でお風呂に入った方がいいですか?」
そう言ってトラ先生から離れると
「ダメよっ!あたしが綺麗にするわっ!」
バサリと勢いよく布団を跳ね除けて飛び出ると、トラ先生はぼくを抱き締めて頬ずりをされる。
目が合うと嬉しそうに満面の笑みで告げられました。
「ふふっ、た〜っぷりお風呂で可愛がってあげる!」
…やれやれ、恥ずかしくて穴に入りたいのはこっちなんですけど!もう、本当に!!
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