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部屋の中はすごく広い。
玄関から入ってすぐに広い和室。テーブルに座椅子がある。
右側の障子で仕切られている部屋も和室で、ここは後で布団が敷かれるらしい。
左側奥に扉があって、そこから洗面台やお風呂に行けるらしい。露天風呂もそこにある。
和室からは明るい光と綺麗な日本庭園。
雪「わぁー…すごい部屋。」
皇「だよな。俺も久々にきたけど、やっぱいいな。」
奥の和室に荷物を置き、テーブルにあるお茶を2人分準備した。
雪「あ、そういえば、なんで二部屋なんですか?」
さっきの理由の意味がわからない。せっかく4人で来たのに。
皇先輩嫌そうな顔をしている。
皇「まぁ、すぐわかる。」
と言ってお茶を飲む。
ふぅっと落ち着いてから、そろそろ街を見に行こうかって話をした。
雪「あ、じゃあ、涙達に内線かけますね。」
でも、かけても取らない。
皇「無駄だよ。俺達で行こう。雪、眼鏡とコンタクト外せよ。」
雪「いいんですか?」
皇「ここに知り合いはいないだろうし、誰も気にしないよ。どうせ明日までだしな。」
それは楽だから助かる!
すぐに外して、皇先輩と外に出て、観光した。
食べ物を買って食べ歩きしたり、土産物を見て悩んだり、綺麗な景色を見たりして、すごく楽しかった。皇先輩とだとゆっくり見れて良かった。
会話は少ないけど、しゃべらなくても心地いい空間だった。
表情豊かな可愛い顔で、ときに美しく微笑む雪は多くの視線を集めていたことには気づかなかった。
皇「そろそろ夕飯だから、戻ろう。」
雪「はい。皇先輩疲れませんでしたか?」
皇「全然。雪はあんなに食べたのに夕飯入るのか?」
雪「…がんばります!」
皇先輩は目が弧を描き、口を開けて笑った。
初めて皇先輩の綺麗な笑顔を見た。
その顔に驚いた。
こちらもふっと顔が緩み、穏やかな気持ちで旅館へ戻る。
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