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荒れる村田
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「村田君におどされてるから……ですね?」
宮本が小坂に小声で助け船を出した。
「おい、宮本、何こそこそ言ってんだよ」
村田が、机を蹴った。積んであった机が音を立てて崩れ落ちた。
「裏切んなよ!」
宮本が、身体を縮めて小坂の胸にすがりついてくる。宮本の背中は震えている。村田は崩れ落ちた机を小坂たちの方に蹴った。小坂は、とっさに宮本を抱いてかばった。
「ほら、やれよ早く」
村田は、宮本の腕を引っ張り、宮本の顔を、机に押しつけた。
「やめなさい」
駆け寄る小坂の背中を、
「さっさとやれよ」
と村田は宮本の方に押した。小坂は、うつぶせに、宮本の上に覆いかぶさるように倒れた。村田の声が、その背中に上からどやしつけた。
「挿れてもらわないと勃たないのかよ。玩具出せよ、挿れてやっから」
「村田君、落ち着きなさい」
小坂は、起き上がって、振り返り、村田をたしなめた。
「はあ? なんだよ、てめえ。俺の母ちゃんとやってるくせに、俺に説教できる立場かよ。偉そうな口聞くんじゃねえよ!」
村田がいきりたって小坂の胸ぐらをつかんだ。
宮本が顔をあげた。
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