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「最近の琉聖、俺は好きだよ。」
柔らかく微笑む友人に手だけ振って答える。
そして机の中に押し込んでいた仕事の書類の束を取り出して目を通した。
午後一の授業は自習。
その間を利用して仕事を片付ける。
夜はなるべく深月との時間が欲しかった。
俺にはそんな事位しかしてやれる事が無いから。
自習の間に粗方の書類を片付ける。
チャイムと同時に授業時間が終わった。
少しだけ固まった身体を伸ばそうと腕を上げた、その時。
「茶ノ木くん、大変だ!」
クラスメイトが血相を変えて教室に飛び込んできた。
「どうしたの?」
俺の代わりにクリスが聞く。
「君の婚約者がトイレで倒れたって。今保健室に・・・」
「琉聖!?」
クラスメイトの言葉を最後まで聞かずに俺は教室を飛び出していた。
深月が倒れた?
さっきまで普通に話して歩いてたのに。
気持ちとは裏腹に進まない保健室までの距離がとてももどかしかった。
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