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何だか眩しい
天国?
じゃ、彰を捜さないと
「楓、楓・・・起きて楓」
この声は・・・
「凛」
「楓っ!よかった・・・本当によかった」
「どうして・・・俺は」
確かに死んだ
あの時死んだはずなのに
「弾は朱雀が取り出したからもう大丈夫」
「・・・・・・・・」
凛・・・
笑っているのに悲しそうなのはどうして?
「凛、もういいだろ?少し休みなさい」
「でも」
「凛、俺は大丈夫」
「わかった、また後で来る」
「うん」
凛が出て行った後、朱雀に尋ねた
「どうして俺が生きているの?」
「何故死んだと?」
「確かに感じた、死ぬ前の人間にはわかるんだ」
「成程、では奇跡だろ?」
「奇跡?バカな事・・・・・まさか」
もしかしてそうなの?
最悪な場所にあのイルカが現れたの?
「正直に答えて」
「何をだ」
「凛はあのイルカに会う事が出来たの?」
「・・・・・ああ」
「凛の願いはまさか」
「凛が選んだ事だ」
「どうして?凛には俺じゃなくて助けなければいけない人がいるのに」
「それでも凛は楓を助けた、その気持ちをわかってやって欲しい」
「嘘・・・そんな」
やはりそうなんだ
「アサはどうなるの?」
「願いは一つしか叶わない」
「それって・・・じゃ」
「これも運命なんだろうな」
「凛・・・」
願いは一つ
凛の願いはもう叶わない
「本当にアサは助からないの?」
「名前まで聞いたのか」
「うん」
「そこまで楓を信用しているんだな・・・残念ながら無理だ」
「そんな、俺が何とかする、必ず方法があるはず・・・そうじゃなければ俺は・・・」
「少し休め」
「・・・・・・・・・・」
俺はどうしたらいい?
取り返しのつかない事をしてしまった
でもあのままだったら凛が死んでいた
「誰が俺達を?」
「その話は俺がしよう」
「氷龍」
「朱雀は凛の所へ行け」
「ああ」
氷龍が俺の手を握りしめた
とても悲しい表情だ
「また会えたな」
「だけど俺は・・・」
「それでも嬉しいよ」
「・・・・・・・話して」
「何が知りたい」
「誰が俺達を狙ったの?」
「狙われたのは凛だ」
「どうして?誰が?」
「ハッキングの事は?」
「凛から聞いた」
「なら話が早い、そいつらだ」
「何を言ってるの?」
「え?」
「そいつらを動かした奴の事を聞いているんだけど」
「それは俺にも」
「わからないとは言わせない」
「困った奴だな」
「俺達を狙った奴らはもう死んでいるでしょ?」
「だな」
「殺したのは氷龍、殺す前に聞き出したはず」
「何故俺だと?」
「わからないけどそう思った」
「そうか」
氷龍しかいない
そう感じた
「楓、お前もう帰れ」
「何を言っているの?」
「恋人と会いたいだろ?復讐なら俺が代わりにしておく」
「嫌」
「じゃ、どうしたい・・・復讐したら出て行くのか?なら怪我が治ったら殺せ」
「話がおかしいよね?俺が聞いている事とは違う」
「違わないさ、最後は繋がる話だ」
「どういう事?」
「それを知るのはお勧めしない」
「氷龍、話して」
「楓、お前は何なんだ?お前を待っている恋人はどうする」
「どうして和海が出て来るの?」
「答えろ」
「話してくれたら答える」
「お前・・・」
「俺にもわからないんだ・・・復讐を終わらせて和海と会いたいはずなのに・・・どうしてかな、俺を引き止める奴がいるから」
「楓」
「俺ね、死ぬと分かった時和海の名前が出て来なかった・・・凛の事だけ、おかしいよね」
どうしたんだろう俺
言葉が止まらない
「凛は大切な友達だから・・・真っ暗になる前にもう一人の名前が出て来た・・・それが氷龍」
「・・・・・・・・・」
「和海ではなくて氷龍、おかしいでしょ?」
「それはどう言う意味として捉えればいい?」
「心なんて変わるんだよ、復讐心は変わらないけどね」
「お前、自分が何を言っているのかわかっているのか?」
「もちろん」
ここまで俺の気持ちを打ち明けたんだ
もう後戻りなんて出来ないから
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