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例えばの話。5
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sideP-P
「……」
真っ赤な顔を見つめる。
まるで、誰かに恋でもしているかのような顔を。
暫くしてつわはすさんはようやく口を開いた。
「マフラー着けてきたから暑くなったの、大丈夫、それだけだから」
言い訳をするかのように、自分に言い聞かせるようにそう言い放ったつわはすさんはマフラーを外して僕の首に巻いた。
緑色のマフラー。つわはすさんの色だ。
先程まで着けていたせいか温もりが少し残っていた。
「あ、ありがとう……こ、公園着いたね」
なんだか少し気まずくなってしまって咄嗟に分かりきっている事を口にした。
こうでもしないとつわはすさんと別れるまで今日1日ずっと喋らなくなってしまう気がしたから。
それなら多少おかしな事でも話していた方がいい。
「そうだね、…何かする?」
先程まで繋いでいた手を後ろに組んだつわはすさんは近くにある遊具に近づいた。
ブランコ、滑り台、砂場。
小さい時によく遊んでいた物を見れば懐かしさを感じた。
さすがにこの年になって砂遊びなどはする気も無いが。
「じゃあブランコ、とか?」
とりあえず最初に目に入った物を提案してみた。
定番だけどまぁ楽しいだろう。
相手の反応を伺うべくちら、と顔を見てみる。
「ブランコかー、いいよ」
あっさり承諾を貰えた。
じゃあ、とブランコに手をかけ腰を下ろす。
僕の隣のブランコにつわはすさんが腰を下ろした。
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