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18歳以上ですか?
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何はともあれぶっ倒れてる人間を放置してはおけない。
ひとまず部屋に連れて帰ることにした。
倒れてたのは男で、高身長の割には体重が軽くて着てる服も白いシャツにジーパンだけだった。
靴は、履いてない。
「…家出とかやめてくれよ…」
下手したら家出の方がありがたいかもしれない。これで事件とかに巻き込まれたら良心の無駄使いじゃんか。
内心文句垂れまくりつつエレベーターに乗り、18のボタンを押す。住人が乗ってこないことを祈って男の目が覚めるのを期待した。
がちゃん、と部屋の扉を開けとりあえず男を玄関に寝かせる。
荷物置いたらちゃんとソファに運んであげるから許してほしい。まぁ気づいちゃいないなら、言わないだけだ。
鞄を備え付けの靴箱の上に置きもう一回男を担ぐ。
そこそこ長い廊下を抜けリビングのソファに降ろし、クローゼットから毛布を取ってきてかけてやった。
目覚める気配はない。
まさかこのまま目が覚めないんじゃ、とも思ったけど多分その確率は低い。
ちゃんと息してるし。
息をしてるんなら多分大丈夫。寝てる間に死ぬ病気とか持ってなきゃの話、だけど。やっぱり家にまで連れてきたからには気になる。
…起きたら色々問い詰めてやる
喋りやすくするには懐柔するのが一番手っ取り早い、それも飯食わせるのが。
だから一応。
キッチンに向かい米と卵を冷蔵庫から取り出した。
こういう時は卵粥って相場が決まってるもんだ。
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