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そして【ヴィクトル・ニキフォロフ】
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とんだ子だと思った。話を聞いてこの子には一生敵わないなと感じた。現に俺はあのとき鳩が豆鉄砲をくらったかのような顔をしていたのだから。思わずもれ出た苦笑に勇利はなにを勘違いしたのか慌てて、謝って来たけどそれにたいして俺は盛大に笑って頭をなでた。
「別に俺は何も怒ってないよ。ただ、勇利の思ってるままに驚かされた自分が情けないと思っただけさ。ねぇ、勇利。結婚しようか。」
自分から言ったことなのに、なぜか一番自分自身が驚いていた。
でも面白いことに今度は勇利が鳩が豆鉄砲をくらったかのような顔をしてメガネがずり下がっていてつい笑ってしまった。
「ふぅえ…ヴィクトル…な、なにいうとるとね、そそそそ、そんなおいばはずかしか」
動揺してお国言葉が出てしまった勇利。そのために言ってることが少し分からなかったけどでも聞き取れる単語からするとおそらく盛大に動揺しているのだろう。そのおかげで俺は逆に少し冷静になる事ができた。
「勇利?俺との結婚はそんなに嫌かい?」
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