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いい奴
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「おまっ…///」
『?』
そっと掛け直されるメガネ。
赤くなり固まる爽。
よく分からないが、多分爽は俺の顔を生理的に受け付けないんだろう。
「…やっぱり俺、お前が分かんねえわ」
『ごめん…汚らしい顔だよな』
「は?お前って馬鹿だろ」
ば、馬鹿…
俺って馬鹿だったのか…うましか…
ちょっと傷付いたぞ!
タフな悠さんも結構傷付いたぞ!!
「なあ、何でお前は素顔を隠したがる」
そっと頬を撫でられる。
『うーん…俺が女子恐怖症になったのも、俺がクズみたいな顔してるからだし、樹さんに相談したときに平凡ライフを送るにはカツラとメガネが一番だって言われたから?』
そうなんだ。
樹さんが言ったから付けてるだけで、本当はしたくない。
俺の素顔を好いてくれるやつと付き合いたい。
けど、多分そんな奴はいない。
「あんの、変態顔だけクソ生徒会長…!」
とか爽は言ってるけど、樹さんはいい人だ(変態は事実だが)。
俺にも分け隔てなく接してくれるし、
悩みにも真剣に対応してくれた。
勉強も教えてくれたし、
この学校のことも、色んなことまで教えてくれた。
『俺の顔見て幻滅した…?』
「んなわけないだろ。むしろ…//」
『本当か!?』
爽は、真っ直ぐで、いい奴。
こいつとなら仲良くなれそうな気がする。
俺の顔を見て何も言わなかった奴は爽が初めてだ。
樹さんでさえ、「…わあお」って言ったしね。
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