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お金持ちか…
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『樹さん、あの…』
「ん?」
何故かついてくる樹さん。と、剛田さん。
爽も苦笑いだ。
あ、フレンチトーストね、スッゲー美味かったよ。甘さが絶妙で、甘党の俺も大満足!
爽のブラックコーヒーもちょっともらったけど、やっぱり無理だった。ブラックコーヒー飲めないとか子どもだよな…
「それにしても、お前デカイな」
『剛田さんに言われたくないデスね』
いきなり口を開いたと思ったらそれかよ。剛田さんも185はあるだろう。
ってか筋肉ヤバし。触りてぇ…!
『剛田さんってスポーツやってるんですか?』
「いや、一応俺も御曹司だからスポーツは禁止なんだ」
あ、そっか。ここってお金持ちが集まったとこだったわ。みんな御曹司か…なんか、凄いな。
「ん、どした?」
『爽はどこの御曹司?』
「俺は次男だから跡取りじゃないけど、
一応、柄井財閥の…知ってるかな」
『え、柄井ってインテリアの?』
「ああ、色々やってんだけど、多分その柄井」
爽って、スゲーのな。
柄井って言ったら、47都道府県どこに行ってもありそうなくらい有名だ。
剛田は、あの剛田かな。
服屋さんにGODAってのがあった気がする。確かパリとか色んなところに出店してた。
樹さんのとこは佐倉っていう車屋さん。
もう、言葉が出ないくらい凄いところっすよ。俺も初めて知ったときに5分くらいフリーズしちゃったもん。
あれ、そういえば。
『爽は生徒会?』
家柄が良くてイケメンなのに、何にも属してないのはありえない。
「ああ、俺は風紀だよ」
風紀。
樹さんに聞いた事がある、気がする。
生徒会と人気を二分するところで、主に罰則などを取り決める、だっけ。
うん、納得した。
確か人気投票は学年ごとに上位6名が選ばれるんだけど、そのうち各学年3人は風紀になる。どっちになるかは自分で選べるらしいけど。
とか話してたら部屋に着いた。
「お邪魔します」
「しまーす」
当たり前のように入る二人。剛田さん真面目だな。いや、樹さんが不真面目なのか?
スッ
いきなり振り向いた樹さんにビックリして一瞬固まると、その隙に眼鏡とカツラを取られた。
もう大丈夫だからね、って笑われる。そういえば、顔を見られないためにやってるんだった。
「?お前誰だ?」
『悠デス…すみません、見苦しい顔ですが我慢してください』
「!?…なんと言うか、み、見違えたな//」
剛田さん優しいな、オブラートに包んでくれるなんて。さっきは腹立ててごめんなさい。
樹さんは入るなり、懐かしいなーって言いながら俺の部屋を見物しに行った。
生徒会とか風紀の3年には一人部屋が貰えるらしいからね。
って事は、
『爽…あと2年、よろしくな』
「は?」
爽ともあと2年しか一緒に居られないのか…残念
「いや、俺はお前と居たいから拒否するし。
あれって拒否権あるんだよ」
…う、嬉しいではないか。
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