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心臓が飛び出るかと思った
「嗅いだって洗剤の匂いしかしないだろ?」
テーブルにお盆を乗せて言った。そんな事はないと言いたくても隼人の臭いがするか嗅いでましたなんて思われたくない
黙ってオレもテーブルの横に座るとコップを持った
「もしかしてオレの臭いがするかもって思った?」
「ぶふっっ!!?・・ゴホッ・・・ゴホッ・・」
「わかりやすいなぁ・・大丈夫か?」
ジュースを飲んでいたら言い当たられてしまって口に入っていた分を噴いてしまった。隼人はティッシュで口周りを拭きながら背中をさすってくれる
「べ・・・べつに・・オレ」
「それくらいで引いたりはしないよ」
それを言われて嬉しいけど気持ち悪いとか思わないのかなと考えてしまう
「気持ち悪いとか・・思わないのか?」
「なんで?オレが幸士の使ったユニホーム嗅いでも気持ち悪いと思うのか?」
「ぅぅ・・・またそういう卑怯な言い方をする・・別にそれくらい///」
また置き換えた聞き方をしてくるから簡単に想像出来る、しかも想像してしまった。オレの部屋でユニホームを手に臭いを嗅いでいる隼人の姿を
気持ち悪いとかそういうんじゃなくて、むしろ恥ずかしいとか嬉しいとかそんな事を思った
でも剣道と違い野球はのユニホームは土の臭いもすると思うから、それはイヤじゃないかなと不安にはなるけど
「座る?」
唐突に聞かれ隼人の方を見ると胡座で座っていて背はベッドに預けている、つまりその上に座らないかと聞かれているのだ
どうしようか悩んでいるとまたおいでと言われて隼人の上に座った
「熱くない?」
「別に?冷房付けているから平気だよ。というか向かい合うんだな」
「え・・違うのか・・・?」
オレは顔が熱いと思うけど隼人はそうではないらしい
それに座ったのはいいけどオレは向かい合って座るのかと思った、けれど隼人の想像は違っていたようだ。向きを変えようとしたらこのままでいいと背中に手を回されて押された
「苦しくないのか?」
「平気、それに・・・」
「・・?」
「幸士の匂いがするからいいけどね?」
「っ///」
本当に顔が熱い・・冷房が壊れているんじゃないかと思った
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