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声をした方を見ればやたらと大きなバッグを担いでいる少年が立っていた
髪は平均的な長さ、まるでアニメとかの主人公にいそうな感じ。長身で色は黒く鋭い目でこっちを見ていた
「な・・何って・・・こいつ!こいつが誘ってきたから!!だからオレは悪くねぇ!!」
「はっ!?てめっ、何いっング!」
突然言い訳を言い出した男に反論しようとしたら口を手で塞がれてしまった
「・・・どうみてもおっさんが悪いようにしか見えるんだけど?」
少年もウソっぽく見えるのか疑うが、なおもおっさんはそういう事して欲しいって言われたからとか、訳の分からない事を言った
「ねえ、おっさんの言ってることホント?」
「ホントホント!なっ?」
「・・っ!」
オレにホントかウソか聞いてきた、それと同時に口を塞いでいる手に力が入って痛かった
必死で首に力を入れて小さくだが横に動かす、するとオレの答えが伝わったのか少年は竹刀袋から竹刀を抜く
「やっぱりウソじゃん、今すぐソイツを離してやれよ、じゃないと警察に連れて行くぞ?」
「ひ・・ひぃい!!お・・オレは何もわるくねぇえんだからな!!!」
オレから離れたおっさんはトイレを出てそんな事を吐き捨てて逃げていった
「いい年した大人が子供に何やってんだか・・大丈夫か?」
「っっ!・・ぁ・・ゴメン、助けてくれたのに」
「気にするな、あんな事もあれば当然だ」
腰が抜けて座ってしまったオレに手を差し出してくれたのに、思わず反射的に払い除けてしまった
少年は気にするなというが、気遣いを無下にしたんだから気にする
それから竹刀を袋に戻してトイレを出て行った
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