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部活のバッグだけでなく旅行バッグに着替えなどを詰め込んだ荷物を合宿所に置くとみんな練習着に着替えてグラウンドに向かった
準備運動やランニングを終えると爽汰と共に投球練習を始めた。2球3球と投げた後突然オレのところまでやってきた
「どうした幸士?なんか調子が悪いのか?」
「いや・・なんでも、初めての合宿で緊張してるし。レギュラーに選ばれたいから」
「そうか?それならいいけど、早いうちに肩の力を抜けよ」
まさか少しボールを捕っただけで調子が悪いと分かるなんて爽汰はほんとにすごいと思う、野球に関しては・・
一晩寝れば昨日のことは忘れるだろうと思ったんだが、やっぱりそう上手くはいかないらしい。お陰で投球だけでなくバッティングもいつもよりは打率が低かった
休憩を挟みつつ夕方になると1年は合宿所に言ってご飯の準備をしないといけない。ジャージに着替えるとみんな台所に立つ
「それじゃ頼むぜ、先生!」
「先生って・・・まあいいや、爽汰と南と翔(かける)は野菜洗って。九条と五十嵐は皿洗って、山田はオレと手伝って」
オレを先生と呼んで持ち上げる爽汰を尻目に1年のメンバーにそれぞれ指示を出す。調理師として料亭で働いている母さんを持った所為か、小さいころからご飯の手伝いをしてきたお陰で料理が出来る
材料は父母会からの寄付と部費での購入で結構揃っていて数もある。オレはポケットから紙を見る
それはスポーツ栄養士の母さんが大学で学んだ知識やレシピが書かれている。それを元に皆に指示を出しながら調理を進めた
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