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シマジロウ温泉-11
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「自分で……できるのか?」
「先輩がやるより自分でやったほうが安全ですから」
言ってしまってから色々後悔したけど、律耶の好きにさせておいたら明日から痛くて椅子に座るのもままならない日々が待っているのは間違いなしだ。
「あっち向いててください」
興味津々といった様子で凝視している律耶は押し入れと向かい合って座っておいて貰い、ボトルを手に取った。
布団でバリケードを作って、その陰に身を潜める。
指先にローションをたっぷりと乗せて、恐る恐る割れ目に近づけた。
(痛い痛い痛い)
まだ指の先っぽしか入ってないのに痛みで気が遠くなりそうになる。
(何この痛いのっ)
「くっ……」
身体を踏ん張って痛みに耐えるべく力を籠めると逆に指が入っていかなくなってしまう。
「ん、ふ……ぅ」
そっと息を抜きながら少しずつ指を押し進めてゆく。
耐え難い激痛から察するに、大分奥の方まで指が進んでいっている気がする。
一度指を抜いてローションを追加し、もう一度チャレンジする。
(痛……ったー)
何のためにこんな痛みに耐えているのかわからなくなってきた。
(もうやめよう)
苦痛から逃れようと指を抜きかけて思い直す。
(いや、今日こそは絶対に先輩と結ばれるって決めたんだ)
萎えそうになった心を鼓舞してもう一度指を進める決意を固める。
それに、こんな細い指だけで痛がっていたら超人は一生掛かっても入らない。
「っく」
無理矢理に指を捩じ込もうとしても中々入っていかない。
そもそも1日おきにバナナジュースを飲んで快腸快便な毎日を送っている漣人の孔は甘やかされっぱなしで、こんな試練に耐えられる筈がないのだ。
(はぁ……もう無理っ)
出来ることならば一晩ぐらいゆっくり時間をかけて慣らしたいところだけど、律耶を押し入れとにらめっこしたまま長く待たせるのは申し訳ない。
いや、もしかしたらまたスマホで遊んでいるかもしれない。
あまりにも静かなので、もしかしたら待ちくたびれて寝てしまったのではないだろうか。
心配になって、布団の陰からこそっと振り向く。
「……って、何見てるんですかぁっ!!」
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