アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
10
-
「ミズキ…。ミズキ・フィラーゼ」
「ミズキ、な。俺は泉 理緒。よろしくな?」
そう言って微笑まれると、つられるようにオレも自然と微笑んでいた。
りお……りおか…。
その名前を何度も心の中で繰り返していると、りおがオレに何か冷たい物を渡してきた。
それを受け取って、でもオレはこてんと首を傾げる。
「これは…?」
「イチゴ牛乳。喉乾いてるだろ?葵が…隣の部屋に住んでる奴がこないだくれたんだけど、ミズキはイチゴ牛乳嫌いか?」
「イチゴ牛乳…?」
まだ首を傾げているオレにりおは「知らないか…、やっぱりな」と呟いて。
その長方形の箱をオレから取って、何かを刺してからオレの手に戻してくれた。
…この穴が開いた棒を吸えばいいんだろうか?
一度りおを見てから、口を付けて吸ってみる。
「っ………美味しいっ!」
甘くて、美味しくて。
自然と口から出た言葉にりおは笑って「そうか」と言ってくれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
17 / 100