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「…でも他人の中に入るなんてかなりの無理があると思うんだけど…、それも二人もだなんて、ほんとにミズキ君って何者?」
その沈黙がどこか気まずくて、気付けばそんなことを言葉にしていた。
「ただの人間がそんな許容量を持ってるはずがない…。ウルハ、知ってるんでしょ?シエルがミズキ君に憑いてる理由」
「……全部は知らねェけどな…。ただな、ミズキは特別なンだよ。わりィけど言えるのはそれくらいだ。近くに魔王様と…、勇者がいるってーなら尚更な」
リオ様と、秋斗君も…?
「それってどうして…?」
秋斗君も少なからず関係があることなのか…、それを聞こうとした丁度その時。
ガラガラガラ――
保健室の扉が開いて、薬品の匂いが満ちる部屋に外からの空気が流れ込んだ。
「……ぁ」
中に入ってきた人影は、こちらを見て少し驚いたように目を見開いて、
「……ごめんなさい。…僕、絆創膏貰いに来ただけだから…そのまま続けて…」
「知佳君…?」
部屋に入ってきたのは知佳君。
ん?
え…?
ちょっと待って…。
今この子、何て言った?
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